結成13年目を迎え、昨年8月に初のベストアルバム「breath」をリリースした広島発のアイドルユニット・まなみのりさ。10月には本通『ギャラリーたかたや』で初の写真展を開き、大人の女性になった彼女らの自然体な姿が好評でした。活動休止や事務所移籍を経て、現在は広島と東京の2拠点で活躍する3人に、本通の思い出やこれからの活動について聞きました。
――本通で初の写真展が開催されました。まなみ 28歳になり、今の年齢の自分たちの自然体な姿や表情を女性カメラマンに撮影してもらいました。普段のイメージとは違った一面を見てもらえる良い機会になりましたね。
みのり これまではバッチリ決めた雰囲気の写真が多かったので、ファンの方にも新鮮に映ったと思います。広島の方にも大人になった私たちを見てもらえたのがうれしいです。
――“大人になった、まなみのりさ”は、最近の活動でも感じることができます。りさ 半年ほどの活動休止期間を経て2017年、事務所を移籍しました。持ち曲ゼロから再出発し、昨年8月には初のベストアルバムも発表できました。
まなみ ベストアルバムでは、今の年齢の私たちがやりたいこと、まなみのりさとして見せていきたい部分を表現できていると思います。昨年発表した楽曲「かかとを鳴らして」では、私が振り付けを担当しました。制作に関わる部分に携わることができ、やりがいを感じています。
――現在は、広島と東京の2拠点で活動しています。みのり 広島のステージでは、いつも「おかえり!」と迎えてもらえて、温かい気持ちになれます。昔はお母さんと一緒に来ていた小さな子どもが大学生になっても来てくれているのを見ると、お互いに成長を見守られたり、見守ったりしているなぁと感じますね。
まなみ 広島から東京のライブに足を運んでくれる方だけでなく、広島のライブに東京から来てくださるお客さんも増えました。そういった方に広島の魅力を感じてもらえているのもうれしいですね。
りさ 帰ってくる場所があることが、東京で頑張ろうという原動力になっています。どこで活動していても熱く応援してくださっているファンの方がいる。だからこそ、ホームである広島を大切にしたいと思っています。
―本通の思い出は?まなみ アクターズスクール広島の友人と一緒に遊びに行って、プリクラを撮るなど楽しんでいましたね。『サンモール』から『広島パルコ』を何往復もしていました(笑い)。
みのり 私もスクールの帰りに本通によく立ち寄っていました。発表会用の衣装を選んでいた思い出があります。
りさ 私も小・中・高とずっとアクターズだったので、母親と衣装を選びに来る場所という印象が強いですね。
―今も本通を歩くことがありますか?まなみ はい、広島に帰る時にはよく立ち寄っています。新しいタピオカドリンクのショップができていたのがうれしくて。今度行ってみたいなと思っています。
みのり 本通の大型ビジョン『NAVIA』に、私たちのCMが流れているのを見るとすごくテンションが上がりますね。いまだに写真を撮っちゃうくらい(笑い)。友人からも「見たよ」と連絡がきます。何年たってもうれしいですね。
―これからの活動についての思いは?りさ 13年目を迎えて、やっと自分たちのやっていきたい表現を見つけられました。そこからとても貪欲になれて、言われたことだけではなく、やりたいことをしたいと思うようになりました。これからも私たちの表現を追求していきたいですね。
みのり 続けていくということは、楽しいだけではなく、苦しいこともたくさんある。でも続けられているという結果には、自信を持っていいんじゃないかなって思えるようになりました。年齢に関係なく、自分のやりたいことをやっていけば、なりたい自分に近づける。これからも進化し続けて、“まなみのりさって変わったね”と広島のみんなに思ってもらえるように発信し続けていきたいですね。
まなみ 私たちを知ってくださる方はたくさんいると思います。でも、今の私たちを伝えられているかというとまだまだなので、そこが課題ですね。広島で育った私たちの変わらない部分と、何歳になってもチャレンジし、変わっていく部分の両方を映し出せる存在になっていけたらと思います。
まなみのりさ2007年結成。アクターズスクール広島出身のまなみ(左)、みのり(中)、りさ(右)によるユニット。2011年「U.M.U AWARD」でご当地アイドル日本一の栄冠に輝く。その後、東京に拠点を移して活動。2017年に半年間の活動休止を経て、音楽事務所「TOIL&MOIL」に移籍。2019年8月には初のベストアルバム「breath」を発表。メンバー自ら資料を作って企業への営業活動をするなど、アイドルの枠を超えた活動を続けている。公式サイト ▶︎